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CPs総会での学びと文化的豊かさの追求

更新日:3月14日

皆さん、こんにちは。

先日、サーキュラーパートナーズ(以下:CPs)の総会が盛大に開催されました。

多くの議論が交わされた中で、特に印象に残ったのは、あるワーキンググループ(WG)の座長が強調した「地域住民のウェルビーイングが大きなインセンティブになる」というコメントでした。

【サーキュラーパートナーズ】


サーキュラーエコノミーの真の価値とは

サーキュラーエコノミー(以下:CE)は、単なるリサイクルや廃棄物の削減にとどまりません。

地域住民にとっての利益やウェルビーイングを高めることこそが、持続可能な循環システムを確立する鍵になります。

この視点は、私たちが取り組む「畳REBIRTH/畳の再生プロジェクト」と深く共鳴します。

畳の再生を通じて私たちが本質的に提供したいのは、単なる循環型経済の枠組みではなく、文化的な豊かさそのものです。

文化財を舞台に、参加者が畳の生産・活用のプロセスを実体験し、その価値を再認識する場を作ること。これはまさに、地域住民のウェルビーイングを高める循環型社会のあり方そのものではないでしょうか。


出口戦略としてのインセンティブ設計

CPsには、3つのワーキンググループ(以下:WG)が存在します。

あるWGの座長はこうも強調されていました。

「CEを実現するには、ビジネスとして成り立つ出口戦略が不可欠である」と。

企業もビジネスである以上、持続可能で収益性のあるモデルでなければ、参入するインセンティブが生まれません。

では、畳の再生プロジェクトの出口戦略とは何でしょうか。

私たちは、「文化財のジブンゴト化」を軸に、参加者が畳の再生プロセスを通じて「文化の一部になる」仕組みを構築しようとしています。

具体的には、

  • 畳オーナー制度(「Joshu」プログラム) による関与型の資金調達

  • デジタルバッジ を活用した所有証明やトレーサビリティの確立

  • 高付加価値な体験プログラム の提供による新たな市場創出

これらの仕組みは、経済的なインセンティブだけでなく、文化的価値を共有することで参加者のモチベーションを高める役割を果たします。


教育の視点が欠かせない

しかしながら、総会ではこの「文化的豊かさを醸成するための教育」についての議論がほとんどありませんでした。

CEの概念が浸透するには、単に利益やリサイクル率の向上を目指すだけではなく、文化や歴史、地域資源の価値を理解する教育が欠かせません。

私たちのプロジェクトは、ある意味ニッチでマニアックです。

しかし、文化的な価値を重視する教育的要素を持ちながら、インセンティブを組み込んでいる点で、CEの理想形の一つになり得るのではないかと改めて感じました。


ブレないマインド

「儲からなければビジネスにならない」という現実は、CEにおいても変わりません。

だからこそ、私たちは「文化を未来に繋げる」という信念を持ちつつ、文化的価値と経済的持続性を両立させる仕組みを愚直に追求しているのです。

ニッチでマニアックなだけに理解が及びづらく、気持ちが折れてしまいそうになることがないと言えば嘘になります。

しかし、私たちSAMURAI REBIRTHは、畳の再生プロジェクトを通じて、

  • 文化を未来につなげる

  • ウェルビーイングを軸にした循環型社会を実現する

  • 教育とビジネスを両立させる新たなモデルを構築する

この方針をブラすことなく貫いています。


ソーシャルグッド

今回の総会を通じて、改めて「今、世の中に求められているのは文化的な豊かさではないか」という確信を深めることができました。

ややもするとキレイごとが先行しがちな領域でありますが、ガバニングボードや参画メンバーの皆さんの主張や意見に触れられる場の機会は貴重です。

サーキュラーエコノミーの実現を目指すのCPs総会に立ち会い、参画メンバー共々ベクトルを合わせ、次なる一手を加速させることもまたソーシャルグッドと言えるのではないでしょうか。

 
 
 

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