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畳REBIRTH進行中 ~イ草栽培編②~

皆さん、こんにちは。

畳REBIRTHプロジェクトの要となるイ草栽培は、成長期の真っ只中。

雨が降りしきるなか、再び熊本・八代の圃場を訪ねました。


目の前に広がっていたのは、腰の高さほどまで伸びた青々としたイ草たち。ついこの間、私たちが植えた苗とは思えないほど、逞しく成長していました。


腰上まで成長したイ草

目の前に広がっていたのは、腰の高さほどまで伸びた青々としたイ草たち。

ついこの間、私たちが植えた苗とは思えないほど、逞しく成長していました。

まさに“すくすく”という言葉がぴったりですが、順調に見えるこの生育の裏には、目には見えないご苦労が隠れています。

梅雨に入り、雨風や害虫といった自然のリスクが高まる中、枩島さんご一家は日々畑に目を配りながら、イ草の成長にあわせて防護用の網を少しずつ上げていく作業に追われています。

この網上げ作業、実はとても大変。

腰をかがめて一本一本丁寧に上げるその手つきには、「この子たちを絶対に守り抜く」という気迫すら感じられました。


生命力

「この畑には、文化財の命が入っとるけんね」

堆肥に用いた文化財(柳川藩主立花邸 御花)の落ち葉や古畳のイ草。

それを土に還し、再び“未来の畳”として育ててくださっている枩島さんは、まさに“文化を継ぐ体現者”です。

一本一本のイ草が、やがて一枚の畳となり、文化財に息づく未来へと繋がっていく。

その過程をこうして間近に見届けられることに、あらためて深い感謝の念を抱きました。

※5月中旬に行った網張りの作業風景


Joshuリリース

このような現場の努力に支えられながら、畳REBIRTHプロジェクトはいよいよ次のフェーズへと歩みを進めています。

そしてこの度、プロジェクトと連動するかたちで「Joshu(畳のオーナー制度)」も正式にスタートしました。

【Joshu】

一枚の畳ができるまでの過程を、より多くの人と分かち合いたい。

その想いを胸に、これからも畳REBIRTHは静かに、そして着実に歩みを進めていきます。


2026年1月12日には、再生された畳の格納式典を柳川藩主立花邸 御花にて予定しています。

一人でも多くの方とこのプロセスを共有し“文化財のジブンゴト化”を進めていけたらと思います。


ソーシャルグッド

自然と向き合い、気候や土の変化に応じて手を動かす——その積み重ねの上に、日本文化の“日常の美”は成り立っているのだと実感させられます。

文化は、ただ残すものではなく、誰かが「守り、つなぎ、届ける」ことで初めて未来へと息づく。

イ草の栽培現場に足を運び、その営みに触れることもまた、ソーシャルグッドと言えるのではないでしょうか。

 
 
 

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