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#Fellow Act -2ndステップ-

更新日:5月26日

皆さん、こんにちは。


科学的根拠にもとづく専門的知見の習得とそれを体現する実践型フィールドワーク、Fellow Act。

柳川藩主立花邸 御花を舞台に、仲間(fellow)と共にサーキュラーエコノミーの観点から文化財をジブンゴト化するためアクションは、新たなフェーズに入りました。


座学

3月18日(月)。

昨年行った1stステップ同様、鴨志田純氏(コンポストアドバイザー)による座学を開催。

急遽、国や地方自治体の方の参加が叶わなくなってしまったのは残念ですが、地域循環・資源循環に対して感度の高い経営者、関係領域担当者が集い、実務に則した議論ならびに専門的知識を習得することができました。

海外での事例をもとにしたQ&Aのパートは、これまでの実務を試される内容で、現在のラボ(柳川藩主立花邸 御花内の堆肥舎)の実績を参考に、品質管理の観点から思考を深める好機に。

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温度の推移から、堆肥がどのような状態であるかを推測する例題資料。

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このフィールドワークは、畳REBIRTHと銘打った畳の再生プロジェクトの農育になるわけですが、農育を象徴する堆肥フェーズがまさに佳境。

堆肥の発酵は未熟から、見事中熟に移行しています。

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出典元:「堆肥のつくり方使い方」農文協/藤原俊六郎著


フィールドワーク

中熟堆肥の発酵を更に促そうと、N(チッソ資材)である米ぬかを総量の20%投入・撹拌するのが今回の目玉作業です。

1,000L強の容量に対し、およそ200Lの米ぬかを投入。

適度な水分量も重要で独自の計量法があるのですが、今回は加水の必要がなかったため、撹拌作業が随分と楽でした。

⇒当たり前ですが、堆肥は水分を含むと相当な重量になり、スコップやレーキを持つ手の動きが一気にスローダウンします。

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作業前の堆肥の温度は20℃ほど。

しかし、明日にも発酵が進み、60℃を超すことを想像すると興奮やむことなく、メンバー共々拍車がかかります。

堆肥に向き合い半年。

我が子の成長を見届ける親心にも等しく、思い返せば作業を苦に感じることはありませんでした。

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手をかけてやれば、それだけ応えてくれる。

翌19日(火)には50℃を少し下回っていましたが、20日(水)には見事68℃に急上昇です。

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文化財のジブンゴト化

座談会では、いかに文化財をジブンゴト化するか、を議論。

社会課題として捉えている文化財の埋没感、地域や企業家の活用事例などを素材に、SAMURAI REBIRTHのミッションビジョン、活動意義、そしてマネタイズサイドのアイデアなど、おもいのたけを熱く語らせていただき、参加メンバーからもさらに熱い助言をいただくことができました。

一部の空き家の活用にならび、文化財活用(マネタイズ)の主流は、宿泊事業やブライダル事業です。

利益率が高く、短期回収を見込みやすい事業のため、この流れはひとつの選択肢として大いに賛同します。

私自身、柳川藩主立花邸 御花の経営に携わる身として、至極納得のいく活用法だと認識しています。

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他方、文化財に触れ、それを創る営みを通じたジブンゴト化のプラットフォームが必要だと考え、畳の再生プロジェクトに代表されるサーキュラーな文化体験こそ、課題解決の根本治療になるものだと信じ、愚直に活動を行っています。

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アートワーク

3月19日(火)。

今回の2ndステップには、スペシャルゲストをお呼びしました。

畳屋四代目にして畳ラッパーを自称する畳くん。

福岡県朝倉市魅力発信アンバサダー、TATAMI ARTIST、ラジオDJと、いくつもの顔をお持ちです。


ひょんなことから仲良くさせていただいている彼に、ラボ(堆肥舎)横の開放的な空間で創作コラボを依頼。

座学、座談会、堆肥作業などから、畳くんはどのようなインスピレーションを得られるのだろうか?という興味本位が先行してしまいましたが、私自身、彼から学ぶべきものは少なくなく、良い意味でクレイジーなクリエイティビティの右脳を揺さぶることのできる機会を得たいという願望が勝りました。

事実、#Fellow Act-2ndステップ-の二日間は濃密で、今後実行・実践すべき創作アイデアや事業構想の解像度が上がった手応え。

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最後にメンバーで創り上げた「TATAMI」(作品名)は、ラボ(堆肥舎)の表札にすることにしました。

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ソーシャルグッド

文化財に関する学術論、サーキュラーエコノミー(資源循環・地域循環)に関する机上論のみならず、自ら手を動かし、仲間とともに汗をかくことで見えてくる世界観があります。

そして、そうすることでしか得られない答えがあります。

事例のない世界を彷徨いチャレンジし続けるSAUARI REBIRTHではありますが、信念をもとにmade in 文化財の堆肥づくりを行うこともまた、ソーシャルグッドと言えるのではないでしょうか。


では。

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